デザインデータがメールで送れないほど大きい理由
レイヤーのあるファイルは、すべてのレイヤーのすべてのピクセルを保存します。300dpiのA3ポスターは3,508×4,961ピクセルで、このサイズの透明部分を含む8bit RGBのレイヤー1枚だけで生データは約70MB、16bitならその倍です。Photoshopは保存時に圧縮しますが、数十のレイヤー、スマートオブジェクト、マスクのあるポスターは数百MBになることも珍しくありません。メールは2026年10月時点で1通約10〜35MBまでです。
| 形式 | 上限 | 超える場合 |
|---|---|---|
| PSD(Photoshop) | 1ファイル2GB、1辺30,000ピクセル | PSB(ラージドキュメント形式)で保存 |
| PSB | 1辺最大300,000ピクセル | Adobe以外のほとんどのアプリでは開けない |
| TIFF | 1ファイル4GB | レイヤーを残すならPSBを使う |
クライアントにPSBが開けないと言われたら、相手のソフト(または古いPhotoshop)が2GBを超えるファイルに対応していないのが原因のことがほとんどです。統合したTIFFやPDFも一緒に送りましょう。どのレイヤー形式も考え方は同じで、作業ファイルは編集する人向け、統合した書き出しは見る人向けです。
Transfrでデザインデータを送る手順
ステップ 1
プロジェクトをパッケージする
InDesignでは「ファイル」>「パッケージ」で、ドキュメント、リンク画像、フォントを1つのフォルダに集めます。Illustratorでも「パッケージ」を使うか、リンクを埋め込みます。Photoshopでは、リンクしたスマートオブジェクトをPSDの隣に置いておきます。
ステップ 2
確認用の書き出しを加える
PNGやPDFの校正用データを書き出します。ブラウザはPSD、AI、INDDを表示できないため、クライアントがオンラインで見るのはこの書き出しです。
ステップ 4
コメントをオンにして送る
リンクを共有するか、最大10人にメールで送ります。確認する人は、PNGの点や範囲、PDFのページにコメントを付けられます。
元データを送る
レイヤー、リンク、フォントをまとめて。100GBまで無料。
校正ツールなしでデザインを確認してもらう
よくある確認の流れ(書き出して、JPEGをメールで送り、「左上のロゴ」といった修正リストが返ってくる)は時間がかかります。Transfrのダウンロードページでは、クライアントがPNGやPDFの校正用データをブラウザで開き、修正が必要な位置を正確にクリックしたり、範囲を囲んだりできます。各コメントはその位置に紐づき、届くとメールでお知らせします。
デザインが承認されたら、制作用のデータを新しい転送で送るか、最初から含めておけば、クライアントはすべてを1か所で受け取れます。Transfr Proなら、ダウンロードページにスタジオのロゴと背景を表示し、独自ドメインで運用できます。「ブランディング」をご覧ください。
ツール別:送るもの
| ツール | 送るもの | 注意点 |
|---|---|---|
| Photoshop | PSDまたはPSB、リンクしたスマートオブジェクト | 2GBを超えるファイルはPSBが必須 |
| Illustrator | リンク画像付きのAI、またはパッケージしたフォルダ | フォント:アウトライン化するかライセンスを確認 |
| InDesign | パッケージしたフォルダ(INDD、IDML、リンク、フォント、PDF) | IDMLは古いInDesignでも開ける |
| Figma | ファイルへのリンク、またはローカルの.figと書き出し | .figファイルはFigmaでしか開けない |
| Sketch、Affinity、Canvaの書き出し | ネイティブファイルとPDFまたはPNGの書き出し | 編集するには相手にも同じアプリが必要 |
間違ったファイルが開かれないようにバージョンを付ける
「最終」「最終2」「本当の最終」はおなじみの失敗です。ファイル名に日付とバージョン番号を入れ(2026-10-23_Poster_v04.psd)、古いバージョンは納品フォルダから外し、どれがマスターかを転送のメッセージに書きましょう。何回かに分けて送る場合、転送ごとに独自のリンクを持つスナップショットになるので、クライアントはどの回のデータを見ているかがわかり、期限切れの回は自動で片付きます。
デザインデータはZIPにすべき?
いいえ。Transfrはフォルダ構成を保つので、InDesignのドキュメントとLinksフォルダの間のリンクも有効なままで、「すべてダウンロード」なら同じ階層のZIPが1つ届きます。PSDやPSBはZIPにしてもほとんど小さくなりません。印刷会社やプラットフォームからアーカイブ1つを求められたときだけZIPにしましょう。詳しくは「フォルダを圧縮せずに送る」と「大きなZIPファイルを送る」をご覧ください。
クライアントから素材を集める
プロジェクトは逆向きから始まることもよくあります。ロゴ、写真、ブランドガイドラインをクライアントからもらう必要があるときは、ファイルリクエストのリンクを送れば、相手はアカウントなしで最大100GBまでアップロードできます。入稿データについては「重いPDFを送る」を、多数のクライアントを抱える制作会社は「制作会社向けのファイル共有」をご覧ください。
公開前の作品を守る
解禁前のキャンペーン、未発表製品のパッケージ、リブランディングなどには、パスワード、短い有効期限、ダウンロード数の制限を設定しましょう。最も機密性の高いプロジェクトでは、エンドツーエンド暗号化をオンにすれば、ファイルもファイル名も、パソコンを出る前に暗号化されます。「ファイルを安全に送る方法」をご覧ください。
アートボードからクライアントへ
元データを100GBまで、校正データにコメント、アカウント不要。