2026年10月時点で、メールの添付ファイル容量の上限は、Gmail・Outlook.com・Yahoo!メールが25MB、iCloudメールが20MB、ドコモメールが約10MB、法人向けのMicrosoft 365は標準で35MBです。多くのサービスでは本文と添付ファイルを合わせた1通全体のサイズで数えられ、さらにメール用に変換(エンコード)された後のサイズで判定されると、添付ファイルは約3割大きくなります。
この記事では、各社の公式ヘルプをもとにした一覧表と、上限より小さく見えるのに送れない理由、上限を超えたときに各サービスがどうなるか、そして大きなファイルを確実に届ける方法を紹介します。
メール添付の容量上限一覧(2026年10月時点)
| サービス | 送信の上限 | 上限を超えた場合 |
|---|---|---|
| Gmail(個人) | 25MB | 添付がGoogle ドライブのリンクに置き換わる |
| Google Workspace | 25MB(Enterprise Plusはウェブ版で最大50MB) | Google ドライブのリンク |
| Outlook.com(Hotmail含む) | 25MB(本文を含む) | OneDriveから添付(リンクで最大2GB) |
| Microsoft 365(Exchange Online) | 標準で送信35MB・受信36MB | 管理者が1〜150MBで設定可能、超える場合はOneDriveのリンク |
| Outlookデスクトップ版(インターネットアカウント) | 標準で20MB | Exchangeアカウントはサーバー側の上限に従う |
| Yahoo!メール(Yahoo! JAPAN) | 合計25MB(本文を含む)、添付は50個まで | ほかのストレージサービスの共有機能を案内 |
| ドコモメール | 約10MB(本文と添付を含む、受信も約10MB) | 送信できない |
| iCloudメール | 1通20MB | Mail Drop:最大5GB、リンクは30日間有効 |
| Proton Mail | 送信25MB、受信50MB、最大100ファイル | Proton Driveのリンクで共有 |
出典:Google、Microsoft、Yahoo! JAPAN、NTTドコモ、Apple、Protonの各公式ヘルプ(2026年10月に確認)。会社のメールは管理者が独自に設定していることがあるため、上の数字は「最もよく出会う標準値」と考えてください。なお、Microsoftのヘルプは記述が統一されておらず、古い記事ではOutlook.comを20MBとしていますが、現在のOutlook.comのページでは25MBです。
上限以下なのに添付ファイルが送れないのはなぜ?
メールはもともと文字を送るための仕組みなので、添付ファイルは送信前にBase64という方式で文字に変換されます。Base64は3バイトを4文字に置き換えるため、メールの中では添付ファイルが約33%大きくなります。Microsoftはこの増加をExchangeのドキュメントで説明しており、GoogleのWorkspaceのドキュメントでは受信時に約37%と見積もっています。
これが問題になるかは、サーバーがどう数えるかによります。GoogleはWorkspaceの送信上限はエンコード前のサイズに適用されるとしていますが、受信上限やMicrosoftのメッセージサイズ上限はエンコード後のサイズで数えます。Microsoftは具体例として、上限が64MBなら現実的に添付できるのは約48MBだと示しています。相手のサーバーがどちらの方式かは普通わからないため、増える分を見込んでおくのが安全です。
| 添付ファイルの合計 | エンコード後 | 25MB(エンコード後で判定)に収まる? | 20MB(エンコード後で判定)に収まる? |
|---|---|---|---|
| 7MB | 約9.3MB | 収まる | 収まる |
| 10MB | 約13.3MB | 収まる | 収まる |
| 15MB | 約20MB | 収まる | ぎりぎり |
| 18MB | 約24MB | ぎりぎり | 収まらない |
| 20MB | 約26.7MB | 収まらない | 収まらない |
| 25MB | 約33.3MB | 収まらない | 収まらない |
受信側の容量上限にも注意
メールは2つのサーバーに受け入れられて初めて届きます。送信時の自分のサーバーと、到着時の相手のサーバーです。自分のサービスが30MBのメールを通しても、相手の会社のサーバーが20MBまでなら、メールは「message size exceeds fixed maximum」のようなエラーで戻ってくるか、何の知らせもなく届きません。企業は独自の上限を設けており、セキュリティ製品が添付ファイルを削除・隔離することもあります。Microsoftも、設定値にかかわらず同社のデータセンターから外へ出るメールはエンコード込みで約112MBが上限だとしています。初めて送る相手なら、20MB前後、あるいはそれ以下を想定しておきましょう。
Gmailの添付ファイル容量の上限
個人のGmailアカウントでは、添付ファイルは25MBまで送れます。それを超えるファイルを添付すると、Gmailは添付の代わりにGoogle ドライブのリンクを挿入します。ファイルは自分のGoogleアカウント(無料は15GBで、Gmail・Google フォトと共有)に保存されるため、相手が開けるよう共有設定を確認する必要があります。Google Workspaceもほとんどのプランで送信は25MBまで、Enterprise Plusのみウェブ版で最大50MBです。また、Gmailは実行ファイルなど一部の形式を、ZIPの中に入っていてもブロックします。手順は「Gmailで大容量ファイルを送る」をご覧ください。
Outlookの添付ファイル容量の上限は?変更できる?
Outlookは3つのケースを分けて考えます。Outlook.com(Hotmail、Liveのアドレスを含む)は本文と添付を合わせて1通25MBまでで、OneDriveのファイルを最大2GBのリンクとして添付でき、こちらは上限に含まれません。Microsoft 365の法人メールボックス(Exchange Online)は標準で送信35MB・受信36MBで、管理者が1MB〜150MBの範囲で変更できます。ただし、Outlook on the webでは設定値より25%少なくなり、OutlookのiOS・Androidアプリは33MBまでです。最後に、Outlookデスクトップ版は、GmailやIMAPなどのインターネットアカウントに対して標準で20MBの上限を持っています。
つまり「上限を変更したい」場合、個人のOutlook.comでは自分で引き上げることはできず、法人のMicrosoft 365では管理者に依頼することになります。詳しい回避策は「Outlookで大容量ファイルを送る」で紹介しています。
Yahoo!メール・ドコモメール・iCloudメールの上限
- Yahoo!メール(Yahoo! JAPAN):1通に添付できるファイルは本文を含めた合計で最大25MB、ファイル数は50個までです。25MBを超える場合は、ほかのストレージサービスの公開・共有機能を使うよう案内されています。
- ドコモメール:送信も受信も最大約10MBで、本文や添付ファイルを含んだサイズです。スマホで撮った動画は数秒で超えてしまうため、動画や写真の束はリンクで送るのが現実的です。
- iCloudメール:1通20MBまで。AppleのメールアプリはMail Dropに切り替えられ、最大5GBの添付をiCloudにアップロードして、30日で失効するリンクを送ります。Mail DropのファイルはiCloudの保存容量には含まれません(Mail Drop全体で1TBまで)。
- Proton Mail:送信は添付25MB、受信は50MB、1通最大100ファイル。大きなファイルには、パスワードと有効期限を付けられるProton Driveのリンクが案内されています。
上限を超えたら、リンクで送る
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メールに容量制限があるのはなぜ?
メールは、添付ファイルを受信者全員のメールボックスに、途中のすべてのサーバーを経由してコピーし、誰かが削除するまで保管し続けます。100MBのファイルを10人に送れば、それだけで1GB以上のデータが転送・保存され、転送や全員への返信のたびにさらに増えていきます。容量制限は、メールサーバーの速さを保ち、保存コストを抑え、マルウェアが入り込む余地を減らすためのものです。大きなものはリンクで送るのが標準になったのも同じ理由で、ファイルは一度だけ保存され、必要な人だけがダウンロードします。
添付ファイルが大きすぎるときの対処法
- メールサービスのリンク機能を使う:GmailならGoogle ドライブ、OutlookならOneDrive、AppleのメールならMail Drop、ThunderbirdならFilelink(プロバイダーのアドオンが必要)。手軽ですが、自分のクラウド容量を使い、相手がアクセス権をリクエストしなければならないことがあります。
- ファイル転送サービスのリンクを送る:ファイルを転送サービスにアップロードし、リンクをメールに貼るか、サービスからメールで届けてもらいます。Transfrなら1回の転送で100GBまで無料で、相手はアカウント不要です。
- 効果がある場合だけ圧縮する:テキスト中心のファイルは小さくなりますが、写真、動画、PDFはほとんど変わりません。「ZIPに圧縮して送るべき?」をご覧ください。
- メールを分けて送る:書類が数点なら複数のメールに分けても送れますが、それ以上になると送り漏れが起きやすくなります。
「メールで大容量ファイルを送る方法」でこれらの方法を順に解説し、「25MB以上のファイルを送る」ではちょうどこの境目に絞って紹介しています。メール以外も含めたすべての方法は「大容量ファイルを送る方法7選」で比較しています。
チャット・業務アプリで送れるファイルの上限
| アプリ | 1ファイルあたりの上限 |
|---|---|
| Microsoft Teams(チャット) | 100MB、添付は10個まで(SharePoint上のTeamsのファイルは250GB) |
| Slack | 1GB |
| WhatsApp(ドキュメントとして送信) | 2GB |
| Telegram | 2GB(Premiumは4GB) |
| Discord(無料) | 2026年8月から20MB |
LINEで送れる容量や、写真・動画がいつ圧縮されるかについては「LINEで送れる容量とWhatsAppの上限」で詳しく解説しています。
添付ファイルが届かないのを防ぐコツ
- 多くのサービスでは添付を合計18MB程度まで、iCloudメールなど20MBのメールでは14MB程度まで、ドコモメールなら7MB程度までに抑える。
- 実行ファイルやスクリプトは、ZIPに入れても添付しない。ほとんどのサービスでブロックされます。
- 初めてやり取りする会社の相手には、相手のサーバーが厳しい前提で、数MBを超えるものはリンクで送る。
- メールが「消えた」ときは、配信不能通知(エラーメール)が届いていないか確認し、相手には迷惑メールフォルダや隔離を確認してもらう。
- 機密ファイルは、いつまでもメールボックスに残る添付より、パスワード付きやエンドツーエンド暗号化の転送のほうが安全です。