RAWデータには別の送り方が必要な理由
RAWファイルは、何の処理もしていないセンサーのデータです。容量が大きく、現像ソフトでしか開けず、手が加えられていないことにこそ価値があります。そのため、縮小・変換したりデータを削ったりする手段も、容量の小さい手段も使えません。メールは1通約10〜35MB(2026年10月時点)で止まり、RAW1枚で上限に達することもよくあります。チャットアプリは形式を受け付けないか、一般的なドキュメントとして1ファイルずつ扱うことになります。
RAWファイルの大きさ
非圧縮のRAWのサイズは「画素数×ビット深度÷8」で簡単に見積もれます。多くのカメラは1画素あたり14bitで記録し、データを失わずにファイルを小さくするロスレス圧縮を選べる機種も多くあります。
| センサー | 1枚あたり | 500枚 | 2,000枚 |
|---|---|---|---|
| 2400万画素 | 約42MB | 約21GB | 約84GB |
| 3300万画素 | 約58MB | 約29GB | 約116GB |
| 4500万画素 | 約79MB | 約39GB | 約158GB |
| 6100万画素 | 約107MB | 約53GB | 約214GB |
ロスレス圧縮を使えば、結婚式やイベント1日分のRAWは30〜100GBに収まることが多く、無料プランの100GB以内です。収まらない場合は時間帯ごとに分けるか、1回の転送サイズに制限のないTransfr Proを使いましょう。このサイズのアップロード時間は「50GBを送る」と「100GBを送る」をご覧ください。
TransfrでRAWデータを送る手順
ステップ 1
納品ごとにフォルダを1つ用意する
RAWファイル、(調整を共有するなら)XMPファイル、JPEGプレビューのフォルダを1つの親フォルダにまとめ、クライアント名と日付を付けます。
ステップ 2
フォルダをTransfrにドロップする
Transfrを開いて親フォルダをドラッグします。サブフォルダは保たれ、CR3、NEF、ARW、RAF、ORF、RW2、DNGなど、どの形式もそのままアップロードされます。
ステップ 3
納品を保護する
パスワードを設定し、公開期間を選びます。無料は最大7日、ゆっくり確認するクライアントにはProで最大60日にできます。
ステップ 4
リンクを送る
クライアントにメールで送る(最大10件)か、いつものメッセージに貼ります。パスワードは別の手段で伝えましょう。
RAWデータを納品する
1回100GBまで無料、何も変換しません。
RAWファイルと一緒に送るもの
- XMPファイル: 調整を別ファイルに保存する形式で撮影し、クライアントにLightroomやCamera Rawで調整を見てほしい場合。なければクライアントには未調整のRAWが表示されます。
- JPEGプレビュー: 全カット、または少なくともコンタクトシート。RAWはブラウザでプレビューできず、多くのクライアントは60GBをダウンロードする前に中身を見たがります。
- 短いメモ: 転送のメッセージに、カメラ、カラープロファイル、調整済みかどうか、どのソフトで開けるかを書きます。
- DNGのコピー: クライアントのソフトが古く、あなたのカメラのRAW形式を読めない場合。AdobeのDNG Converter(無料)で作成できます。元データも残しておきましょう。
RAWをJPEGに変換すべき?
クライアントが見るだけ、印刷するだけならJPEGで十分です。Lightroom、Camera Raw、Capture One、カメラメーカーのソフトから書き出して一緒に送りましょう。変換は受け取る側の都合に合わせた選択であって、送るための条件ではありません。Transfrなら、RAWファイルはそのまま、JPEGはその隣に並べて届けられます。
クライアントにわかりやすいフォルダ構成
DSC_0001からDSC_1400までの1,400ファイルを開いたクライアントは、どこから見ればいいかわかりません。わかりやすい構成は5分で作れて、質問のやり取りを1往復減らせます。
- 2026-10-18_Yamada-Wedding / RAW:元データ。ソフトが対応していれば日付と連番でリネーム
- RAWフォルダにはXMPファイルも、対応するRAWの隣に同じファイル名で入れる
- Preview-JPEG:閲覧用の小さなJPEG
- README.txt:カメラ、使用ソフト、注意事項
Transfrはこの構成のままダウンロードページに表示し、クライアントがまとめてダウンロードすると、サイズにかかわらず同じフォルダ構成のZIPが1つ届きます。1ファイルずつのダウンロードもできるので、RAWとプレビューのファイル名をそろえておくと便利です。
RAWデータをクライアントに渡すべき?
これは技術ではなくビジネスの判断で、契約書に明記しておく価値があります。仕上げたJPEGやTIFFだけを納品するフォトグラファーも多く、調整の幅を最大限に必要とするスタジオ、代理店、レタッチャー向けにRAWをオプションとして販売する人もいます。RAWを渡す場合は、パスワード付き・期限付きのリンクにすると、何をいつ送ったかの記録がはっきり残ります。
仕上げた写真の納品は「写真を画質そのままで送る」を、詳しい方法は「RAW写真をクライアントに送る方法」をご覧ください。
RAW納品の方法を比較
| 方法 | 上限 | 知っておきたいこと |
|---|---|---|
| メール | 1通約10〜35MB | RAW1枚で上限に達することが多い |
| WeTransfer Free | 1回3GB、30日で合計3GB | RAWで約50〜70枚 |
| クラウドの共有フォルダ | 自分の容量:無料で2〜15GB | 削除するまでファイルが残る |
| USBメモリを郵送 | ドライブの容量 | 数日かかり、ドライブ代もかかる |
| Transfr Free | 1回100GB | 転送回数無制限、アカウント不要 |
プロのフォトグラファーへ
毎週納品するなら、Transfr Proでダウンロードページをサービスの一部にできます。ロゴと撮影写真の背景、独自ドメインのリンク、最大60日の公開、そしてクライアントがどのファイルを開き、ダウンロードしたかがわかるダウンロード追跡。「フォトグラファー向けのファイル転送」と「ブランディング」をご覧ください。セカンドカメラマンから写真を集めるにはファイルリクエストが便利です。
RAWはRAWのまま届ける
変換なし、圧縮なし、1回100GBまで無料。