「安全なファイル転送」とは何か
セキュリティは1つの機能ではなく、具体的なリスクへの対策の組み合わせです。アップロード中の盗聴、リンクの流出、必要以上に長く公開され続けるファイル、そしてサービス自体がデータを読めてしまう可能性。安全な転送は、そのすべてに対処します。Transfrでのリスクと対策の対応は次のとおりです。
| リスク | 保護 | 標準で有効? |
|---|---|---|
| アップロード・ダウンロード中の盗聴 | 通信のTLS暗号化 | 常に有効 |
| 保存先へのアクセス | 保存時の暗号化(AES-256) | 常に有効 |
| リンクの転送・流出 | パスワード、ダウンロード数の制限 | 任意、無料 |
| ファイルが長く残りすぎる | 1〜7日(Proは60日)の有効期限と削除 | 常に有効、標準は7日 |
| サービスがファイルを読める | エンドツーエンド暗号化(鍵はリンク内) | 任意、無料 |
| アカウントの乗っ取り | 2段階認証 | 任意、無料 |
Transfrでファイルを安全に送る手順
ステップ 2
エンドツーエンド暗号化をオンにする
転送の設定でオンにすると、アップロード開始前にブラウザが各ファイルを暗号化し、当社のサーバーには暗号化されたデータだけが届きます。
ステップ 3
パスワードと制限を設定する
パスワード、短い有効期限(1日で十分なことも多い)、相手が1人ならダウンロード数1〜2回を設定します。
ステップ 4
リンクとパスワードを別々に伝える
リンクはメールやチャットで、パスワードは電話やSMSなど別の手段で伝えます。片方を盗み見られても、もう片方がなければ開けません。
ファイルを安全に送る
暗号化、パスワード、有効期限は無料プランに含まれています。
Transfrのエンドツーエンド暗号化の仕組み
エンドツーエンド暗号化(E2EE)をオンにすると、ブラウザがランダムな秘密鍵を生成し、アップロード前にAES-GCMで各ファイルを暗号化します。鍵はリンクの「#」以降に入ります。この部分はブラウザがページを開くときにサーバーへ送らない部分で、Transfrが鍵を保存することはありません。当社が保管するのは鍵なしでは読めない暗号化データで、ファイルの中身だけでなく、ファイル名、転送のタイトル、メッセージも暗号化されます。
受信者が完全なリンクを開くと、受信者のブラウザが鍵を読み取り、端末上でファイルを復号します。パスワードを追加すると鍵と組み合わされるため、リンクだけでは開けません。この設計はMozillaのオープンソースプロジェクト「Send」をもとにしています。詳しくは「エンドツーエンド暗号化でファイルを送る」をご覧ください。
E2EEにはいくつかのトレードオフがあります。フォルダはファイルの一覧として送られ、大きなファイルのプレビューには制限があり、中断したアップロードは再開できません。多くの機密文書では問題になりませんが、90GBの動画マスターなら、パスワードと短い有効期限のほうが現実的な場合もあります。
機密ファイルをメールで送っても大丈夫?
多くの場合、おすすめできません。添付ファイルは送信者と全受信者のメールボックスに無期限に残り、同期するすべての端末にコピーされ、ワンクリックで転送できてしまいます。さらに、一般的なメールサービスでは1通あたり約10〜35MBが上限です(2026年10月時点、ドコモメールは本文込みで約10MB)。転送リンクなら、メールにはない有効期限、ダウンロード数の制限、パスワード、早期削除が使えます。
| メール添付 | クラウドの共有 | Transfr | |
|---|---|---|---|
| 自動で期限切れになる | いいえ | いいえ(設定しない限り) | はい |
| パスワード | いいえ | プランによる | はい、無料 |
| エンドツーエンド暗号化 | 専用ツールのみ | まれ | はい、無料 |
| ダウンロード数の制限 | いいえ | まれ | はい、無料 |
| サイズ上限(無料) | 約10〜35MB | 保存容量まで | 1回100GB |
SFTPが向いているケース
SFTP(SSH経由のファイル転送)は、銀行や取引先への毎晩のエクスポートのような、システム間の自動・定期的なやり取りの標準です。サーバー、アカウント、鍵の管理が必要になります。人が人にファイルを送る用途なら、Webの転送サービスで同じ基本(通信の暗号化、アクセス管理)をカバーでき、そのうえエンドツーエンド暗号化と自動削除も使えます。
個人情報を送るときの注意点
日本では、個人データの漏えい等が発生し、個人の権利利益を害するおそれがある場合、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が義務になっています(2022年4月1日から)。対象となるのは、要配慮個人情報を含む場合、財産的被害のおそれがある場合、不正の目的によるおそれがある場合、1,000人を超える場合などで、委員会への速報は「速やか(概ね3〜5日以内)」に行うよう案内されています。
誤送信や流出のリスクを下げるには、パスワード、短い有効期限、ダウンロード数の制限、エンドツーエンド暗号化を組み合わせるのが効果的です。ヨーロッパの個人データを扱う場合のポイントは「GDPRに準拠したファイル転送」で解説しています。なお、これは法的助言ではありません。具体的な対応は社内の担当者や専門家にご確認ください。
ファイルはどこに保存されますか?
Transfrは標準で西ヨーロッパに転送を保存します。転送を作成するときに、受信者に近い別のリージョン(東ヨーロッパ、北米東部・西部、アジア太平洋、オセアニア)を選ぶこともできます。転送の期限が切れると、ファイルは毎日の自動削除で保存先から消去されます。
安全なファイル転送のチェックリスト
- 個人情報、法務、医療、財務に関わるものはエンドツーエンド暗号化をオンにする。
- パスワードを設定し、リンクとは別の手段で伝える。
- 受信者が困らない範囲で、できるだけ短い有効期限を選ぶ。
- 1人に送るときはダウンロード数を制限する。
- よく送るなら、2段階認証を設定した無料アカウントを使い、不要になった転送をすぐ削除できるようにする。
- メールで送る前に宛先を確認する(最大10人に直接リンクが届きます)。
詳しくは「安全なファイル転送のチェックリスト」と「共有リンクの有効期限とパスワード」をご覧ください。
ビジネスでの安全なファイル転送
法律事務所、会計事務所、人事部門は毎日のように機密ファイルを送っています。Transfr Proには、書類がいつ開かれたかがわかるダウンロード追跡と、受信者がリンクを信頼しやすい独自ドメインのダウンロードページがあります。「法律事務所向けの安全なファイル転送」もご覧ください。書類を送るのではなく集める場合は、パスワード付きのファイルリクエストでファイルを受け取ることができます。
次の転送を守る
エンドツーエンド暗号化、パスワード、自動削除。100GBまで無料です。