エンドツーエンド暗号化とは
多くの転送サービスは、ファイルを通信中(TLS)とサーバーでの保存時に暗号化しています。これは外部からの攻撃には有効ですが、鍵はサービス自身が持っているため、技術的にはサービスがファイルを読めてしまいます。エンドツーエンド暗号化(E2EE)は暗号化を両端に移します。あなたのブラウザがアップロード前に暗号化し、受信者のブラウザがダウンロード後に復号するので、その間のサーバーにあるデータは、そこに保存されていない鍵なしでは読めません。
| 通常の転送 | エンドツーエンド暗号化された転送 | |
|---|---|---|
| 通信時の暗号化(TLS) | あり | あり |
| 保存時の暗号化 | あり(ストレージ側) | あり、アップロード前にあなたの鍵で |
| 鍵が当社サーバーに保存される | ストレージが管理 | 一切なし |
| ファイル名・タイトル・メッセージがサーバーから見える | はい | いいえ、暗号化 |
| ダウンロードページのプレビュー | サーバーで生成 | ブラウザで復号、1ファイル2GBまで |
| Transfrでの料金 | 無料 | 無料 |
実際の違いは、E2EEなら、ストレージへの侵入、誤ったアクセス、サービスへの法的な要請があっても、出てくるのは暗号化されたデータだけだということです。考え方をやさしく知りたい方は「エンドツーエンド暗号化をわかりやすく解説」をご覧ください。
エンドツーエンド暗号化された転送を送る手順
ステップ 2
エンドツーエンド暗号化をオンにする
転送の設定でオンにします。ブラウザがランダムな鍵を作り、アップロードしながら各ファイルを暗号化します。
ステップ 3
必要ならパスワードを追加する
パスワードが鍵に組み込まれるので、完全なリンクを持つ人でもパスワードなしでは復号できません。
ステップ 4
完全なリンクを共有する
「#」以降を含む完全なリンクをコピーするか、Transfrから最大10人にメールします。受信者がリンクを開くと、受信者のブラウザがファイルを復号します。
次の転送を暗号化する
エンドツーエンド暗号化は無料、1回100GBまで。
技術的な仕組み
- 転送ごとに新しいランダムな鍵をブラウザで生成します。
- 各ファイルをAES-GCMで暗号化し、小さな単位でストリーミングするため、大きなファイルでもメモリに丸ごと載せる必要はありません。この方式はMozillaのオープンソースプロジェクト「Send」の設計に基づいています。
- 鍵はURLのフラグメント(#以降)に入ります。 ブラウザはページを開くときにフラグメントを送らないため、リンクを開いても鍵が当社のサーバーに渡ることはありません。
- ファイル名とメッセージも暗号化: ファイル名、ファイル形式、転送のタイトル、メッセージは鍵がなければ読めません。
- パスワードを使う場合、復号鍵はブラウザ内でリンクの秘密情報とパスワードから作られます。サーバーが保持するのは、パスワードの確認に使うハッシュだけです。
エンドツーエンド暗号化でも隠せないもの
セキュリティの判断には、限界を正直に知ることが大切です。E2EEを使っても、サーバーには転送が存在すること、暗号化されたファイルのサイズと数、作成日時、ダウンロードされた日時はわかります。また、完全なリンクを渡した相手は誰でも復号できます。だからこそ、パスワードと短い有効期限を組み合わせるのが効果的です。
リンクのプライバシーは、それを置く場所次第でもあります。完全なリンクを含むメールは他のメールと同じく受信者のメールボックスに残り、グループチャットに貼ったリンクはグループ全員が読めます。気になる場合は、リンクを自分でコピーして信頼できる経路で送り、パスワードは別の経路で伝えましょう。そうすれば、1つのメッセージを盗み見られただけではファイルを開けません。
オンにする前に知っておきたいデメリット
| 機能 | 通常の転送 | E2EEの場合 |
|---|---|---|
| フォルダ構成 | 保持 | ファイルの一覧として送られる(フォルダのパスから名前がわかるため) |
| ページを閉じた後のアップロード再開 | 可能(6日以内) | 不可(鍵はそのページにしかない) |
| プレビュー | 対応するすべての形式 | ブラウザで復号、1ファイル2GBまで |
| Drimeから取り込んだファイル | 対応 | 利用不可 |
| パスワード、有効期限、ダウンロード数の制限 | あり | あり |
構成を保つ必要があるフォルダは、先にZIPにしてからエンドツーエンド暗号化で送りましょう。不安定な回線で100GBをアップロードするなら、再開できるようにパスワードと短い有効期限を選ぶのも一案です。「フォルダを送る」と「100GBを送る」をご覧ください。
エンドツーエンド暗号化を使うべきとき
- 法務・医療・財務の書類: 契約書、カルテ、明細、本人確認書類。「法律事務所向けの安全なファイル転送」をご覧ください。
- 未公開のクリエイティブ作品: 映画、アルバム、解禁前のキャンペーン。
- 個人情報: 読める人を限定することが義務の一部になるデータ。ヨーロッパの個人データについては「GDPRに準拠したファイル転送」をご覧ください。
- リンクが流出したら説明に困るものすべて。
旅行の写真を共有するような日常の用途なら、通常の転送にパスワードを付ければ十分なことが多く、フォルダやアップロードの再開も使えます。すべての保護の比較は「ファイルを安全に送る方法」で、両者の組み合わせ方は「パスワード付きでファイルを送る」で解説しています。
設計からプライベートに
ブラウザで暗号化し、鍵は当社のサーバーに保存しません。無料です。