なぜ大容量ファイルはメールで送れないのか
メールはもともと文章をやり取りするための仕組みで、動画や写真の束を運ぶようにはできていません。どのメールサービスも1通あたりのサイズに上限があり、添付ファイルは送信時の変換(エンコード)で約3割大きくなります。スマホで撮った4K動画、RAW写真のフォルダ、入稿用のPDFは、あっという間にこの上限を超えてしまいます。
| サービス | 上限 | 超えた場合 |
|---|---|---|
| Gmail(個人) | 1通25MB | 添付がGoogle ドライブのリンクに置き換わる |
| Outlook.com | 1通25MB | OneDriveから共有(最大2GB) |
| Microsoft 365(法人) | 標準で35MB | 管理者が最大150MBまで引き上げ可能 |
| ドコモメール | 約10MB(本文と添付を含む) | 送信できない |
| iCloudメール | 20MB、Mail Dropなら5GB | Mail Dropのリンクは30日で失効 |
| Transfr(無料) | 1回の転送で100GB | Proならサイズ無制限 |
解決策はどこでも同じです。ファイルを一度アップロードし、リンクを送ること。リンク自体はほとんど容量を持たず、どのメールやチャットにも貼れて、受け取った側は元の画質のままダウンロードできます。メールサービスごとの詳しい手順は「メールで大容量ファイルを送る方法」で解説しています。
Transfrで大容量ファイルを送る方法
ステップ 1
ファイルやフォルダを追加する
Transfrを開き、ファイルをページにドラッグするか、パソコンやスマホから選択します。フォルダは構成を保ったまま送れます。ファイル数に上限はなく、無料プランでは1回の転送の合計が100GBまでです。
ステップ 2
リンクかメールかを選ぶ
LINE、Slack、チャット、SMSなどに貼れるリンクを作成するか、最大10件のメールアドレスを入力してTransfrからダウンロード案内を送ります。transfr.me/watashi-no-project のようなカスタムリンクも選べます。
ステップ 3
必要な設定をする
ファイルの公開期間(無料プランは1〜7日)、最大ダウンロード数、パスワード、エンドツーエンド暗号化を設定できます。いずれもアカウントは不要です。
ステップ 4
送信して共有する
Transfrはファイルを分割して並列でアップロードし、完了するとリンクを表示します。受信者はブラウザでリンクを開き、画像・動画・PDF・Office文書をプレビューしてから、1ファイルずつ、またはフォルダ構成を保ったZIPでまとめてダウンロードできます。
最大100GBを今すぐ送信
登録もアプリのインストールも不要。ファイルをドロップするだけで、数クリックでリンクができます。
大容量ファイルを送るおすすめの方法は?
ファイルの大きさ、相手、送ったあとも一緒に作業するかどうかで最適な方法は変わります。1回きりの受け渡しなら、主な選択肢は次のとおりです。
| 方法 | 無料で送れるサイズ | 受信者に必要なもの | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| メール添付 | 約10〜35MB | なし | 小さな書類 |
| クラウドの共有リンク(Google ドライブ) | 15GBの保存容量(Gmail・フォトと共有) | 正しい共有設定 | 継続して共同編集するファイル |
| ギガファイル便 | 1ファイル300GBまで(広告なしは有料) | なし | 大きなファイルを手軽に渡したいとき |
| WeTransfer Free | 1回3GB、30日で10回まで | なし(送信側は登録が必要) | たまに送る小さめの転送 |
| Transfr Free | 1回100GB、回数無制限 | なし | パスワードや暗号化が必要な受け渡し |
| USBメモリ・外付けSSD | ドライブの容量まで | 直接会う必要あり | テラバイト級、回線がとても遅いとき |
クラウドストレージは更新し続ける共有フォルダには便利ですが、自分の容量を使い、削除するまでファイルが残ります。転送サービスは「届けること」に特化しており、ファイルは期限が来ると自動で消え、受信者がログインする必要もありません。使い分けは「Google ドライブと転送サービスの違い」で詳しく紹介しています。
大容量ファイルのアップロードにかかる時間
アップロード時間は上り(アップロード)速度で決まります。家庭の回線では、契約上の下り速度よりも上り速度のほうが大幅に遅いことも珍しくありません。下の表は最大速度で計算した理論値で、実際には少し長くかかります。自分の回線の測り方は「アップロード時間の目安」をご覧ください。
| サイズ | 10Mbps | 50Mbps | 100Mbps | 300Mbps | 1Gbps |
|---|---|---|---|---|---|
| 1GB | 13分 | 3分 | 1分20秒 | 27秒 | 8秒 |
| 10GB | 2時間13分 | 27分 | 13分 | 4分 | 1分20秒 |
| 50GB | 11時間7分 | 2時間13分 | 1時間7分 | 22分 | 7分 |
| 100GB | 22時間13分 | 4時間27分 | 2時間13分 | 44分 | 13分 |
サイズ別に大容量ファイルを送る
サイズごとに壁があります。メールの25MB前後、多くのアプリや古いファイルシステムの2GB、そして無料サービスの多くが対応しない50GB。サイズ別のガイドで、アップロード時間と最適な方法をまとめています。
- 25MB以上のファイルを送る:メールが送れないとき
- 2GB以上のファイルを送る:LINEやメッセージアプリで送れないとき
- 10GBのファイルを無料で送る:長い4K動画や大きなプロジェクトに
- 50GBを無料で送る:撮影データ一式やプロジェクトのアーカイブに
- 100GBのファイルを送る:無料プランの上限まで
種類別に大容量ファイルを送る
- 大容量の動画を送る:再圧縮なしで
- 写真を画質そのままで送る
- RAWデータをクライアントに送る
- 重いPDFを送る
- フォルダを圧縮せずに送る
- 大きなZIPファイルを送る
- 音声ファイルを送る:ステムやマスター音源も
- PSDなどのデザインデータを送る
- CADデータや3Dファイルを送る
メール・スマホ・アプリから大容量ファイルを送る
- メールで大容量ファイルを送る
- Gmailで大容量ファイルを送る
- Outlookで大容量ファイルを送る
- WhatsAppで大きな動画を送る
- SMSで大きな動画を送る
- DiscordでNitroなしに大きなファイルを送る
- iPhoneから大容量ファイルを送る
- Androidから大容量ファイルを送る
- Macから大容量ファイルを送る
- Windowsから大容量ファイルを送る
大容量ファイルを安全に送るには
ダウンロードリンクは鍵のようなもので、手にした人は誰でも転送を開けます。機密性の高いファイルには、次の保護を組み合わせてください。いずれも無料プランに含まれています。
パスワード
パスワードを入力しないと、ファイルの閲覧もダウンロードもできません。リンクとは別の手段で伝えましょう。
有効期限
無料の転送は1・3・5・7日で期限切れとなり、その後ファイルは削除されます。Proなら最大60日です。
ダウンロード数の制限
1回だけ、または5回、10回、100回などに制限できます。上限に達するとリンクは使えなくなります。
保存場所の選択
標準では西ヨーロッパに保存されます。受信者に近いアジア太平洋や北米なども選べます。
暗号化された保存
すべての転送はTLSで送信され、保存時はAES-256で暗号化されます。
詳しくは「ファイルを安全に送る方法」と「パスワード付きでファイルを送る」をご覧ください。
無料プランとProの違い(大容量の場合)
| 無料 | Pro(月額15ユーロ、年払いなら月12ユーロ相当) | |
|---|---|---|
| 1回の転送サイズ | 100GB | 無制限 |
| 転送回数 | 無制限 | 無制限 |
| 公開期間 | 最大7日 | 最大60日 |
| パスワード・暗号化・ダウンロード数制限 | 利用可 | 利用可 |
| ダウンロード通知 | 無料アカウントで利用可 | 利用可 |
| Send & Track(誰がどこから何を開いたか) | なし | 利用可 |
| ロゴ・背景・独自ドメイン | なし | 利用可 |
ほとんどの方は無料プランで十分です。100GBあれば4K動画なら数時間分、写真なら数万枚を送れます。毎週のように大容量ファイルを送るなら、「無料で大容量ファイルを送る」で無料プランの範囲を確認するか、料金ページでプランを比較してください。
相手から大容量ファイルを送ってもらうには
相手に転送サービスを探してもらう代わりに、ファイルリクエストを作成しましょう。最大100GBまでアップロードできるリンク(とQRコード)が発行され、ファイルが届くとメールでお知らせします。詳しくは「大容量ファイルを受け取る」をご覧ください。
ファイルを元の品質のまま届ける
1回の転送で100GBまで無料。送る側も受け取る側も登録不要です。