LINEで送れる容量について、LINEの公式ヘルプはトークで送れるファイルの上限を数値で案内していません(2026年10月時点)。わかっているのは、写真と動画はあわせて最大50個まで一度に送れること、写真は「送信する写真の画質」の設定に従って送られること、そしてトークの写真や動画、ファイルはLINEのサーバーに一定期間しか保存されないことです。WhatsAppはこれと違い、ドキュメントとして送るファイルは1つ2GBまでと公表しています。
ネット上には「LINEは◯MBまで」「動画は◯分まで」といった数字があふれていますが、公式に確認できない数字はこの記事では使いません。その代わりに、公式ヘルプから確実に言えること、PDFや動画を送るときの注意点、そして送れなかったときにどうすればよいかを整理します。
LINEで送れる容量の早見表
| 送るもの | 公式に案内されている内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| LINEの写真・動画 | 写真と動画はあわせて最大50個まで一度に送信可能 | 写真の画質は「送信する写真の画質」の設定しだい |
| LINEのファイル(PDFなど) | 容量の上限は数値で案内されていない | 対応していない形式はZIPにして送るよう案内 |
| LINEのアルバム | 1回のアップロードで最大300個(動画は20本に相当) | 動画とオリジナル画質の写真はLYPプレミアム会員のみ |
| WhatsAppのドキュメント | 1ファイル2GBまで | ファイルとして届く |
| WhatsAppの写真・動画 | 数値ではなく、圧縮されると案内 | HD画質でも元データではない |
LINEで送れるPDFやファイルの容量は?
PDF、Word、Excel、ZIPなどの書類は、写真ではなく「ファイル」として送ります。スマホでは、トークルーム下部の「+」から「ファイル」を選び、送りたいファイルをタップして送信します。パソコン版では、ファイルをトークルームにドラッグするか、クリップのアイコンから選びます。LINEのヘルプは、対応していない形式のファイルはZIPに変換して送るよう案内していますが、送れるファイルの容量の上限は公開していません。
そのため「このPDFは送れるか」は実際に試すまでわからず、大きな入稿データや資料一式は途中で失敗することもあります。仕事で確実に届けたいファイルや、何十MBもあるPDFは、リンクで送るほうが安心です。重いPDFの扱い方は「重いPDFを送る」で解説しています。
LINEで送れる動画の容量と画質
動画は写真と同じように、トークで端末の写真や動画から選んで送れます。一度に送れるのは写真と動画をあわせて50個までです。LINEの公式ヘルプは、トークで送れる動画の長さやサイズの上限を数値では案内していません。
「LINEで送ると動画や写真の画質が落ちる」と感じる人が多いのは、送信が元データのままとは限らないからです。LINEのヘルプでは、写真は設定で選んだ画質で送られ、アルバムにオリジナル画質の写真を追加できるのはLYPプレミアム会員に限られると案内されています。友だちに見せるだけなら十分ですが、編集する素材、印刷する写真、お客様への納品には向いていません。
送信する写真の画質を確認する
ステップ 1
設定を開く
LINEのホームタブから「設定」を開きます。
ステップ 2
「写真と動画」をタップ
送信する写真の画質、写真の自動ダウンロード、GIFや動画の自動再生などをまとめて設定できます。
ステップ 3
送信する写真の画質を選ぶ
画質を変えたら、写真を送り直します。LINEのヘルプでは、写真が送れないときにもこの設定の変更を案内しています。
LINEのアルバムで送れる枚数と画質
アルバムは、たくさんの写真をグループで共有するのに便利です。LINEのヘルプによると、1回でアップロードできるのは最大300個(写真なら300枚、動画なら20本に相当)、1つのアルバムには最大1,000個、トークルームごとに最大100個のアルバムを作れます。1か月にアップロードできる量にも上限があります。
ただし、アルバムに動画やオリジナル画質の写真を追加できるのはLYPプレミアム会員だけで、追加できる動画は5分以内です。編集した写真、動画、GIFはオリジナル画質でアップロードできず、オリジナル画質でも写真のメタデータの一部が消える可能性があるとされています。撮影データをそのまま渡したい場合は、アルバムではなくリンクのほうが確実です。
WhatsAppで送れる容量は?
海外の取引先や友人とはWhatsAppを使う人も多いでしょう。WhatsAppでは、ドキュメントとして送るファイルは1つ2GBまでです。WhatsAppは2022年5月に、ドキュメントの上限を100MBから2GBに引き上げました。古い記事に載っている数字は、いまのWhatsAppには当てはまらないことがあるので注意しましょう。
一方、ふつうに写真や動画として送ると圧縮されます。WhatsAppのヘルプは、メディアは共有時に通常圧縮されるため、画質が元のファイルより低くなることがあると説明しています。写真や動画を添付するときに「HD」ボタンで標準画質とHD画質を選べますが、HD画質も圧縮された版で、元のファイルではありません。HDはステータスやプロフィール写真では使えず、ステータスの動画は90秒までです。
WhatsAppで動画を圧縮せずに送る手順
ステップ 1
トークを開く
添付アイコンをタップします(Androidはクリップ、iPhoneは「+」)。
ステップ 2
「ドキュメント」を選ぶ
ギャラリーや写真ではなく、ドキュメントを選びます。
ステップ 3
ファイルを選ぶ
iPhoneでは、先に動画を「ファイル」アプリに保存しておく必要がある場合があります。
ステップ 4
送信する
相手にはファイルとして届き、2GB以内であれば動画プレーヤーで元の画質のまま開けます。
LINEやWhatsAppで送れない大きなファイルの送り方
LINEで送れなかったファイル、WhatsAppの2GBを超える動画、撮影データ一式やフォルダは、リンクで送るのがいちばん確実です。ファイルを転送サービスにアップロードし、リンクをトークに貼れば、相手はタップして元のファイルをダウンロードできます。Transfrなら1回の転送で最大100GBまで無料、アカウント登録も不要で、相手はダウンロード前にほとんどの動画をブラウザでプレビューできます。
ステップ 2
動画やファイルを追加する
ギャラリーやファイルから選びます。フォルダも送れます。
ステップ 3
リンクを作成する
必要に応じてパスワードと有効期限を設定します。
ステップ 4
LINEに貼る
リンクをトークやグループに貼ります。相手は圧縮されていない元のファイルをダウンロードできます。
LINEで送れないファイルもリンク1本で
1回の転送で100GBまで無料。元の画質のまま、登録不要で届きます。
LINEで写真や動画が送れないときに確認すること
- 通信環境:大きな動画はモバイルデータで止まりやすいので、Wi-Fiに切り替えてアプリを開いたままにします。
- 送信する写真の画質:LINEのヘルプは、写真が送れないときにこの設定を変えて送り直すよう案内しています。
- ファイル形式:対応していない形式は、ZIPにして「ファイル」として送ります。
- 端末の空き容量:送る前の準備にも端末の容量を使います。
- それでも送れない:ファイルが大きすぎる可能性があります。リンクで送りましょう。
他のアプリやメールとの比較
| サービス | 1ファイルの上限 | 元の画質で届く? |
|---|---|---|
| LINE(写真・動画) | 数値の公表なし(一度に50個まで) | 設定や送り方による |
| LINE(ファイル) | 数値の公表なし | 公式の説明なし |
| WhatsApp(写真・動画) | 圧縮された版 | いいえ |
| WhatsApp(ドキュメント) | 2GB | ファイルとして届く |
| Telegram | 2GB、Premiumなら4GB | ファイルとして届く |
| Discord(無料) | 20MB | ファイルとして届く |
| メール(ドコモメール/Gmail) | 約10MB/25MB | 収まれば届く |
| Transfr(無料) | 1回の転送で100GB | はい |
ほかの選択肢は「Discordのファイル上限」と「メール添付の容量上限」で比較しています。仕事で動画を送るなら「動画を画質を落とさずに送る方法」、iPhoneを使っているなら「iPhoneから大きいファイルを送る方法」も参考にしてください。
LINEやWhatsAppでファイルを送っても安全?
WhatsAppのメッセージや添付ファイルは、トークの参加者の間でエンドツーエンド暗号化されています。実際のリスクは別のところにあります。ファイルはトーク履歴やスマホのギャラリーに残り、転送されたファイルはもう管理できません。一度だけ共有したい機密書類なら、パスワードと有効期限の付いたリンクにすれば、ファイルにアクセスできる期間を限定できます。身につけたい習慣は「ファイルを安全に送るためのチェックリスト」に、WhatsAppでの手順は「WhatsAppで大きな動画を送る」にまとめています。